
(東信堂/Magazine)
藤枝晃雄「批評家としての芸術家ー岡本太郎再発見」は岡本太郎の対極主義を取り上げ、岡本を肯定のアヴァンギャルドとして論じる(否定のアヴァンギャルドでもなく、ましてや新しもの好きの流行的アヴァンギャルドでもなく)。論文終盤の我が国における喜劇的な批評の下落の見取り図は、まさにその通りだ。
…やはりこの手の言説を担う真っ当なモダニズム論者と、アート&テクノロジー〜実験映画/ビデオアート〜メディアアートの人間は、もっと分かり合えるはずなのだ。テクノロジーを取り入れた芸術とは、決して新しもの好きの流行的アヴァンギャルドなどではない。他の論文は大久保恭子「シーニェから解くマチス」が興味深く読めた。
このような雑誌があるだけで、救われる人間がこの世に少なからずいる。