Getty Centerで日本の戦後美術を回顧する大規模な展覧会が催される。この関連でMOCAとGetty Centerの企画による日本のビデオアートのスクリーニングがあります(微力ながら資料提供などをさせて頂きました)。是非観に行きたいが、行けるだろうか…。
Art, Anti-Art, Non-Art: Experimentations in the Public Sphere in Postwar Japan, 1950-1970
OUT OF THE ORDINARY: NEW VIDEO FROM JAPAN/RADICAL COMMUNICATION: JAPANESE VIDEO ART,1968-1988
日本においてはポストモダンの流行以降、相も変わらず詐術めいた(ついにサブカルにまで下落した)美術批評が幅を利かせているので、あまり期待はしていない。それは自分が関わった企画を通して身にしみて知った。ただし歴史に対して自覚的で、明確な視点のある少なからぬ方々からは、大変励みになるレスポンスを頂いた事も付け加えたい。批評家やキュレーターのなかで、信頼出来る人と、そうでない人がはっきりと見分けられたのは意味のあることだったと言えよう。
そんなこんなで国内の状況に失望しそうにもなったが、海の向こうから訪ねてきたGettyのキュレーターにビデオアート展とDVDカタログ企画に評価をいただいた時は、本当に嬉しかった(日本のビデオアートだからか、オーストリアのIndexやアメリカのEAIなど、海外からのレスポンスが割とあったのも印象的だった)。
「信頼することのできない」と述べた類いの批評家がこの企画について、国内メディアで情報を発信することはまずないであろうから、国内の現代美術誌にこの企画の情報が掲載されることは多分ないだろう。日本のビデオアートの回顧企画が海外でそれなりの規模で催されるのに、国内メディアがそれを取り上げない。冗談としては上出来だ。