
(Slaughter Productions/CD)
正直に言うと私はAtrax Morgueについて、積極的なリスナーではなかった。今となっては彼の真摯さに気が付けなかった己の不明を恥じ入るばかりである。「We die and are re-born every moment. Death comes in a moment, in a moment that only faith knows. Death is the moment, the moment is death.」と彼は雑誌のインタビューで語った。一貫して死に取り憑かれ、ノイズによって死を探求した彼のその言葉と行動は深く私の心に食い込む。能動的な死であれ、降り掛かった死であれ、その死に対峙し、その死を選択した瞬間の当事者の意志は肯定されるべきものだ。その終わりの瞬間は当事者だけのものである。自殺という終わりの選択には残念さを感じるが、どのような形の終わりであれ、その終わりに対峙した当事者の選択を、何よりも尊重したいとも思う。
R.I.P