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2007/6/2-3

一日夜より研究室に泊まり込みで学会発表の準備を行う。意外と手間取り、結局翌日の昼までかかってしまう。取りあえずデータをPowerBookに移し、大急ぎで帰宅して新幹線に飛び乗る。車内でもデータに手を加える。今回の映像学会大会会場である女子美術大学は、結構駅からはなれた所にあるのだが、私が到着したのは、もう本日の目玉であるリプチンスキー氏の講演がスタートしてしばらく経った後であった。リプチンスキー氏の講演内容は、氏の映像制作に対する考え方の話であり、それはそれで興味深かったものの、やや個人的な話に留まっていたように思う。その後のロビーでのパーティーにて、多くの先生方と久し振りに談笑。ビデオアートセンター東京の瀧氏とも初めてお会いし、挨拶を交わす。そして飯村先生とリプチンスキー氏が談笑されていた際に話の輪に入って、リプチンスキー氏に"初期ビデオアート再考"DVDカタログを進呈する。帰りのバス内でも飯村先生と話し、ジャック・スミスのことなどをお聞きする。

この日は結局、駅ホテルに泊まることにする。夜遅くまで時間をかけて、さらに発表のためのデータに手を加える。翌朝は10時にホテルをチェックアウト。午前中は他の研究発表を見たかったのだが、自分の発表の構成を再検討するのに忙殺される。ようやく一段落ついたらもう昼休みであった。作品展示や企業ブースでの機材展示を見てまわる。

で、自分の研究発表「初期ビデオアートのメディアに対する批評性」だが、数十年間に渡る戦後日本のアート&テクノロジーの系譜と、初期ビデオアートについて、わずか25分でまとめるという無謀な試みであった(計11本の初期のビデオアート作品を各一分間上映)。小さな部屋に振られたためか聴衆は多くなかったが、ほとんどが日頃お世話になっている先生方であり、また最前列には松本俊夫先生と岩本憲児先生が座っておられた。凄まじいツートップだ。その濃い顔ぶれに緊張した(論文の口頭審査みたいだ)。以下発表内容の構成メモ。

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「初期ビデオアートのメディアに対する批評性」
ビデオアートの定義
アート&テクノロジーの系譜(実験工房、CTG、エレクトロマジカ'69、クロストークインターメディア、大阪万博)
芸術とテクノロジーの関係
初期ビデオアート-1: 電子的な映像(安藤紘平、松本俊夫、山口勝弘、中島興)
初期ビデオアート-2: ビデオの即時性(山口勝弘、かわなかのぶひろ、小林はくどう、山本圭吾、飯村隆彦)
初期ビデオアート-3: 新しいコミュニケーションの形態と芸術からの乖離(海外のゲリラテレビ運動について、ビデオひろば、中谷芙二子)
初期ビデオアート-4: 見ることの根底へ(堀浩哉、映像表現展周辺の動向、村岡三郎+河口龍夫+植松奎二)
初期ビデオアートのメディアに対する批評性
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多くの初期のビデオアート作品を上映したにしては、予定通り時間内に収めることが出来たと思う。また極めて有意義な質疑とご助言を頂くことが出来、大いに勉強になりました。ありがとうございました。終了後、岩本先生や小林先生とお話している間に松本先生が退室されていたので、まだ松本先生のご感想をお聞きすることが出来ていない。是非とも後日お聞きしてみたいと思う。

その後は、作品発表「フィルム上映の重要性」を観に行き、末岡一郎氏、水由章氏、太田曜氏の作品を観賞(伊藤隆介氏、宮崎淳氏のプログラムには間に合わなかったが、観たことのある作品であった)。末岡氏の作品には、やはり強く惹かれる。フィルム=映画を形成する諸要素を、マテリアルのレベルに留まらず歴史〜文化レベルにて批評する作品であった。時間が来たので太田氏の作品の途中で退出し、懇親会にも参加せず高円寺へ向かう。

そして高円寺ShowBoatに時間ギリギリに到着。INCAPACITANTS, THE RITA, OSCILLATING INNARDS, IMPREGNABLE, TRALPHAZのハーシュノイズを楽しむ。OSCILLATING INNARDSのダイナミックさとIMPREGNABLEの若々しさに感動。多忙ながら楽しい数日間であった。

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2007年06月03日 23:30に投稿されたエントリーのページです。

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