Jah Shaka
Aba Shanti I
ノイズを聴く人間には、意外とダブ(ルーツ、ニュールーツを問わず)も聴ける人間が多いのではなかろうかと思う。勿論、反社会的モチーフによる「ノイズ」としての意味性は、ダブにおいては存在しない(ルーツにおいてコアとなるものはラスタ思想である)。ここでいうノイズとの近似とはあくまでサウンド面に限定しての話である。ダブの楽曲や演奏から乖離して展開される音響処理手法は、音楽を音の現象そのものとして全体的に認識することへの(極端な)傾倒であるとも言え、この点についてはノイズとも通じ合うものがある。またレゲエにおけるサウンドシステムという独自のカルチャーは、出音それ自体までを表現形式として視野に含めたものであると解釈出来る。これは一般的な意味での音楽とはかなり違った、ユニークなコンセプトである。私がダブに関心を持っているのは、この辺りに理由が求められる。
ノイズにおいても、ライブにてサウンドシステムを持ち込むようなユニットがあれば面白いかもしれない。90年代のメルツバウが束になってかかってくるような、音響兵器としてのノイズ…そんなものがあれば一度聴いてみたい。