吉浦康裕の「イヴの時間」を観た。本作はYahoo動画(8/1より)と公式サイト(8/3より)にて観られる。以下、公式サイト。

http://timeofeve.com/
吉浦康裕は今回より個人制作ではなく小規模集団制作へと移行し、商業アニメの制作形態へと接近している。新海誠もそうだが、商業アニメ的スタイルの個人作家が作画面でのクオリティアップを求めると、どうしてもこういうスタイルになるようだ。しかしながら作品全体においては一個人のコントロールが通常の商業アニメよりも可能なため、個人の作品として受け取ることが出来る。従来より個人制作のアニメといえばアートアニメーション寄りのものがほとんどだが、こういう商業アニメ的なスタイルを持った個人制作(あるいはそれに近い小規模集団制作)のアニメはもっとあっていい。
新海誠も吉浦康裕もそっち方面(オタク系列文化圏)からスタートしているが、こっち方面(実験映像、アートアニメーション系列文化圏)からスタートして、いい意味で商業アニメというか、マンガのテイストに接近しているのは黒坂圭太となるだろう。「緑子」の公開はまだでしょうか。以下、黒坂圭太によるPV。
私も学生時代に、一時期アニメ制作に関心を持ち数カットだけ商業アニメのスタイルを模倣して作品を作ったことがあったのだが、とにかく楽しかった。商業アニメやマンガの表現形式を、即下らないものとする精神性はよろしくない。問題があるとすれば、それは文化に付随する社会性のあり方についてだ。