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2009年04月 Archive

2009年04月01日

5年間、

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新しい研究室の窓からの眺め。半端なく良い景色だ。風車が元気に回っている。

私は名古屋市立大学大学院芸術工学研究科を退職し、本年度からある大学に講師として着任することになった。名古屋市立大学を退職したのは転職のためだが、本当の理由は助教の任期切れのためであった。私は助教のポストに任期があったことについては理解している。そこに異論はない。昨年末に更新なしで任期切れを言い渡された時はさすがに絶望的な気分を味わったが、タイミングよく次の大学に着任することが決まったので安堵した。

しかし、更新があるものとばかり思っていた私の任期に関わる不可解な議論の推移については、今も不思議に思えてならない。話の流れも正式な理由も聞かされていない。繰り返すが、私は任期制を問題にしたいのではない。任期を口実に、人間関係の不和に端を発する個人への圧力がまかり通った、あの状況に納得がいかないのである。また、全体としても人員減の方針にあるのだろうが、組織の下から人員を切ってゆき、後任の助教を採らないことにも失望した(後任さえいれば、心残りなく辞められたのだが…)。勿論、そのとばっちりを食うのは学生である。

顔を見たこともないデザ情の新入生については、さすがに表面的に「頑張ってね」としか言えない(もちろん本当に頑張って欲しい)が、デザ情の在学生に対しては、本当に申し訳ないと思っている。雑用係がいなくなって、後任も今後採られないらしいので、多分慣れるまでいろいろと不自由があるかと思う。しかし、私がやっていた雑用なんて大したものじゃないので、すぐに慣れるんじゃないかと思う。君らなら問題ない。問題があれば連絡を(話を聞くくらいしか出来ないが)。都市の学生らは、まだ同僚が残っているので大丈夫だろう。

名古屋市立大学芸術工学部にいた5年間は、私の人生において激変の5年間だった。ここで私はようやく自分を社会的存在として客観視することが出来るようになったと思う。本当に学生らには教わることばかりであった。名古屋市立大学芸術工学部の主体とは、教員でも組織でも施設でもなく、君ら自身であると思う。いい5年間だった。ありがとう。

2009年04月06日

近況

各位へ。こちらは思った程寒くもなく、無事生存しております。

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こちらへ移ってきて、まずやったことは使える本屋探しだった。しかしここは悲しいかな、極めて平凡な地方都市の風景が広がるばかりだった。ゲオ、ミスド、モス、カラオケ屋、パチンコ屋、オートバックス、寂れた地元商店街、標準的なショッピングセンターやホームセンター…。街を歩きながら、地方都市における社会空間の均質化を実感する。この風景は京都の郊外や滋賀によく似ている。そして自分が、もしもここに生まれ育っていたらどうであったかを考え、文化の多様性が持つ意味について思いを巡らせる。

とりあえず使える本屋問題は、大学図書館によく読む雑誌や図書新聞が入っていたので解決した。

2009年04月07日

記録: 本日の散財

書店に行っても買いたい本がない。岩波文庫すら置いてない。それでも本を買わずにはおれず、以下を近くのゲオや古書店にて購入。
菊地成孔, 大谷能生 - 東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編
菊地成孔, 大谷能生 - 東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・キーワード編
- 世界の名著25 スピノザ, ライプニッツ

こちらでの足として中古車か原付を買おうと思い、方々を見て回る。しかし、散財貧乏なので、いざ購入となると躊躇していた。今日も中古車か原付が安く売っていないか探していると、街で二輪整備工場を発見した。全く期待せずに工場に入り、オジさんに「中古で原付はありますか」と聞いてみる。すると「ある」との答え。そこには年季の入ったカブが一台。かなりボロボロだが、悪くない。「幾らですか」と聞こうとするが、その前に間髪入れず「タダでやるよ!」とオジさん。話を聞くと、ある老人がこのカブに乗っていたのだが、その老人が一週間前に電動自転車を新調し、代わりにこれを置いていったらしい。シートやタイヤを交換すれば全然乗れそうだったので、修理をお願いする。本格的に寒くなったらバイクには乗れない土地なので、せいぜい秋までしか乗らないだろうが、それまで問題なく走れば上等だ。

何とか今週中には引っ越しを完了させて落ち着きたい。

2009年04月10日

記録: 最近の散財

今日は牧場でソーセージを作りました。そしてアザラシと白鳥を見ました。今日も寒い。

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いまだ自宅はネット開通せず、全く落ち着かない。研究室もまだどこかの倉庫のような状態。片付ける気が全く起きないが、さすがに研究室の視聴環境くらいは何とかしようと、マランツの低価格帯のプリメインアンプをオーダー。

以下もAmazonにオーダー。
VA - Treasures from American Film Archives / DVD
VA - More Treasures from American Film Archives, 1894-1931 / DVD
VA - Treasures III: Social Issues in American Film, 1900-1934 / DVD
VA - Treasures IV: American Avant-Garde Film, 1947-1986 / DVD

イメフォを観にゴールデンウィークに東京に行くつもりだったのだが、旅割のチケット予約をすっかり忘れていた(旅割は四週間前まで)。旅割でないと、飛行機代が倍近く違ってくるのでゴールデンウィークに東京に行くのは金銭的に難しい。どこかに巡回した際に、タイミングを合わせて観ることになりそうだ。それでも「ヴィデオを待ちながら」と池田亮司の展覧会は観るつもりだったので、近いうちに東京には行かなきゃならない。という訳で予定を立て直す。

2009年04月13日

記録: 本日の散財

以下、OmegaPointにてオーダー。
Giancarlo Toniutti - La Mutazione / LP
VA - TESLA: Werkstatt Klangapparate / DVD
Iancu Dumitrescu - Pierres Sacrees / CD

重い腰を上げて、ようやく棚に本を並べてみるが、早速本が溢れそうになる。部屋には本棚が壁一面入っているのだが、これでも足りないか。…何故、部屋が片付かないかようやく分かった。棚が足りないからだ。未だDVDとビデオ、あとレコードも段ボールのまま積まれた状態である。

2009年04月15日

記録: 本日の散財

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Genocide Organの新作ボックスが届いた。中身は7インチとインサートとシャツ。しかしターンテーブルはまだ梱包も解いていないので、しばらくお預け。

図書室で新着雑誌を読む。こちらにはあまり大きな書店もないので、この図書室は安息の地だ。「アイデア」の表紙が「よつばと!」なのに驚く。どこか「オタクとデザイン」みたいだなと思った。「アイデア」らしくない。「よつばと!」は愛読しているが。
「ユリイカ」増刊号は坂本龍一特集。坂本龍一へのインタビューや論評を読むと、何だかいつも奇妙な違和感を持つ。坂本龍一を好意的に評することが前提になっているというか…。ちなみに私は坂本龍一の音楽は好きでも嫌いでもない、と言うよりもよく知らない。なので評価のコンテクストが私には理解出来ない(音楽の実験性や革新性に対しての評価ではないことくらいは分かる)。ただ単に違和感を持つというだけ。

あと、科研費落ちた。今こそ戦後の歴史をまとめる活動をしなきゃならないはずなのに、本気でへこむ。

2009年04月16日

記録: 最近の散財

原付の修理、および保険に63790円かかった。ヘルメットは中古をタダで貰ったが、さすがにそれくらいはちゃんとしたものを買いたい。なので20000円のものを注文。あと学会の会費にて20000円、洗濯機の買い替えに30000円、研究室用のアンプに30000円…もう今月はレコを買えないな。

2009年04月17日

「AAC」vol.60

ちょっと前になりますが、愛知芸術文化センターの広報紙「AAC」vol.60に、「第13回アートフィルムフェスティバル 立ち上がる風景」というレビューを書きました。愛知芸術文化センターに行けば、タダで貰えるはずです。

追記:ネットで公開されてました。

2009年04月20日

記録: 本日の散財

以下、Meditationsにてオーダー。
Hopkins Bradley - Nothing Hides Better Than Darkness / LP
Christina Kubisch, Fabrizio Plessi - Two and Two / LP
Yoshi Wada - Earth Horns with Electronic Drone / LPx3

以下、ホームセンターの片隅にあった、中古DVDの投げ売りワゴンの中で発見(笑)。
ジャン=リュック・ゴダール - ゴダールの決別 / DVD

2009年04月22日

記録: 本日の散財

以下、Molehillにてオーダー。
MB - Technology1&2 / CDx2
Diutesc - Evilution / CDR, DVDR

昨日から強い風と雨だな…と思ったらみぞれになっていた。顔に当たって痛くて、原付でまともに走れない。最北の地の気候をなめてました。

授業準備に連日追われる。準備の大変さをなめてました。PC墓場に転がってる残骸からカードを抜いたり、同僚のPCを引き取ったりして試行錯誤中。授業で使用する機材環境は、あと少しで何とかなりそうだ。

追記:みぞれが雪になった(笑)。

追記2:うらやましい。大阪ではR&Gと一緒にやるようだ。

2009年04月25日

記録: 本日の散財

アマゾンからDVD-BOXが四つ届くが、開封されていたうえに関税がかかっていて、相変わらずこの辺りの仕組みがよく分からないと思う。金を持っていると、あるだけ使ってしまうタチなので、普段からなるべく金は持ち歩かないようにしている。しかも土日は近くのATMが使えないので、財布の中には小銭しかない。この状況で関税を払うのはきつかった。たったの1500円だけど。
Meditationsからもレコが届いていた。休日の昼下がりに聴くアシッドフォークは、最高の子守り歌となる。実際聴きながら寝てしまった。

あと、以下が表象文化論学会より届く。
表象03 - 「特集:<文学>のメタモルフォーゼ」

2009年04月27日

記録: 本日の散財


メチャクチャだが楽しそうだ。No Fun FestでのDeathpileのライブ。強面のパワーエレクトロニクスであるDeathpileのイメージとは少し違う気もするが、ノイズなんて音楽は聴く方の思い込みや解釈も作用してこその音楽だから、良しとしたい。

以下、Meditationsにてオーダー。ジャーマンロックの最深部と、UKアシッドフォーク。
Dom - Edge of Time / CD
Synanthesia - Synanthesia / CD

先日買ったHopkins Bradleyを食後聴いていて、またしてもうたた寝。なんでこのレコは、こんなに心地良いのか。

2009年04月28日

山場

授業の前日に徹夜で準備を行い、翌日ほとんど寝ていないまま授業を行って、昼休みに机に突っ伏して寝てしまう、というよくない生活パターンが出来上がってしまった。金城学園大学でやっていたような作品分析的な授業なら、資料を提示して説明して終わりという形もとれるのだが、私が今持っている授業は基本的に制作系の、技術的な内容の授業なので、用語をちゃんと使わなきゃいけないうえに、機材の調達もあって、やたらと準備に時間がかかる。(大学の理解もあって、機材環境はなんとか整ったので良かった。)

授業以外にも、大学の職務や(これは今のところ何とかなっている)、去年から外部とやっている仕事二つ(一つはもうすぐ終る)、自分の意志でチャレンジしたい目標が二つ、そして自分で勝手に決めたライフワークである戦後アヴァンギャルド芸術の歴史研究(これは余り時間が残されていない)と、いろんな意味で今年は山場だ。

人間関係のストレスから開放されるのが、こんなに清々しいとは思わなかった。以前いた場所では苦労させられたな。

2009年04月30日

記録: 本日の散財

以下、模索舍にてオーダー。
アナキズム第11号 - 「特集:暴動」
アートタイムス vol.3 - 「特集:新レフ」
福住廉 - 今日の限界芸術

メタと本気

Diutescの新作をレビューしようと思い、作品に付属していたドキュメンタリーについて、一通り検索して情報を集めてみたが、911に関わる陰謀論に出くわした。それはあまりに突飛で、私には理解しがたいものであった。そして、この主張にDiutescがどのようなスタンスでいるのかが分からなくなってきた。ノイズ界隈の音楽には、このように作者とモチーフの関係が曖昧で、それがメタ的な意図なのか、本気なのかが読めないようなケースがたまにある。

メタ的な意図を持つものであれば、どのような極端なモチーフを扱っていても、私はそれに興味を持つだろう。だがDiutescの真意は勿論分からない。真意を曖昧にしておくのもノイズの伝統だろう。それこそがノイズの醍醐味だと思う。しかし、もしも作者がモチーフに対して本気であるとなると、私のなかでは明確に興味の持てる作品と持てない作品が区別される*1。ノイズには様々な反社会的モチーフを扱った作品が溢れているが、それに対してメタ的な意図なのか本気なのかという点で、少し聴き方を整理しなきゃならないのかもしれない。

*1:世には極端な文化をバックグラウンドにし、本気でそれらを自己の価値観の中心において、作品を世に送り出す人々が数多いる。私には、モンドやサブカルとして極端な文化を笑って面白がり消費する趣味はない。しかし、その一方で私は極端な文化であっても、歴史的、社会的に興味深い側面があるのなら、その活動を対象として注視することがある(例えばポピュラー音楽における民族主義の表れや、終戦直後の日本共産党から新左翼に至る流れなど)。ただ、それは何らかの思想を共有してのものではない。

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