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最近の読書

「ストリートの思想 転換期としての1990年代」を読んだ。マルチチュードが芸術と文化を実践のなかから生み出すこと、そのような芸術と文化を社会的な意味において把握することについての有効性は認める。しかし、どこか違和感も覚える。
例えば疑問に思うのは、下記のようなことだろうか。
・その芸術と文化の品質は、何によって判断されるのか?
・その芸術と文化は、コンテクストの深度において、かつての芸術や文化に匹敵するのか?
要するに、連続性/歴史性に照らし合わせた価値判断がそこには存在しないではないか、ということだ。質やコンテクストに基づく評価基準それ自体が、個別の閉鎖的なカテゴリーの作り出した固定観念に過ぎず、それよりも芸術や文化を我々の生活の実践において取り戻すことこそが最重要なのだと言うならば、私はその考え方に賛同することができない。画一的な社会的解釈は、閉鎖的な評価基準を固守するのと同じくらいに問題含みである。どうしてもこのタイプの考え方は、有効性は認めるのだが、性急すぎるように思えてならない。
それでも、日本におけるポストモダニズムの受容が、社会的実践を伴わないものであったという分析や、カルチュラルスタディーズの受容についての説明は興味深い内容だった。

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2009年08月07日 23:01に投稿されたエントリーのページです。

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