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Review: Documentary Film Archive

2007年05月24日

映画眼

"Dutch Harbor"を観て、ヴェルトフを観て、"略称・連続射殺魔"とフレデリック・ワイズマンについて考え、ストイックな記録映像の可能性について多くのことを気が付かされた日。被写体に対して、あくまで沈黙する他者として対峙すること。「自分がどう感じたか?」を意識し出すと、ドキュメンタリーはすぐに腐る。よくあるプライベート・ドキュメンタリーや自分探し映画に、本当に観るべきものがどれ程存在するだろうか。

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久しぶりに観たが、エンディングのオルークとウィル・オールダムの音楽は泣きそうになるくらい、心にしみる。歌声とノイズの併置、飽和、そして切断。これはあり得たかもしれない、もうひとつのGastr Del Solである。この頃のオルークの音楽は本当に良かった。

2007年06月10日

Chris Marker - Chats Perches

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(arte video/DVD)
詩的なドキュメンタリーを撮る映像作家Chris Markerの近作。パリの街頭でのデモの光景や、ニュース映像が詩的に切り取られ、そのような人々の日常が、街のいたる所に描かれている黄色い猫の落書きと対比される。この黄色い猫たちは、人々の日常を笑いながら見つめている。
それにしても"La Jetee"において写真をモチーフに想起と時間の問題に深く切り込んだMarkerと、ドキュメンタリー作家としてのMarkerを比較して考えると、かつての想起と時間の問題が「反復される現実」としてのドキュメンタリーのなかで発展的に展開されているようにも思える。

2007年09月12日

佐藤真氏 死去

佐藤真氏 死去
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070905i414.htm

2008年03月06日

「土本典昭の世界」

3/15より、名古屋シネマテークにて、土本典昭特集上映「土本典昭の世界」が開催される。未見の作品もあるので、とても楽しみだ。以下、名古屋シネマテークのサイトより転載。

「土本典昭の世界」
○土本典昭 1928年岐阜県土岐市生まれ。岩波映画製作所を経て、'63年『ある機関助士』(37分)でデビュー。国鉄のPR映画にもかかわらず、機関士達の労働の過酷さが前面に出た秀作として注目を集める(C62の運転席を撮った迫真の映像には、SL映画の最高傑作との声も多い)。東京のタクシー運転手の労働実態に目を向けた『ドキュメント路上』(54分)を経て、'69年、全共闘運動の関西の雄・滝田修の活動を追った『パルチザン前史』(120分)を発表。滝田が後に指名手配され逃亡生活に入ったこともあって、ある時代を象徴する傑作として後世に残るものとなった。
'71年、水俣病を世界に知らしめた『水俣─患者さんとその世界─』(167分)を発表。第一回世界環境映画祭グランプリを得た本作を契機に、土本はドキュメンタリー映画作家として長く、そして深く水俣と向き合うことになる。チッソ本社で直接交渉に臨む患者達を追った『水俣一揆─一生を問う人びと─』(108分)に続き、水俣病の医学における研究史と今日に残された課題を検証する画期的作品『医学としての水俣病─三部作─』(全276分)を発表。'75年の『不知火海』(153分)では終わらない水俣病の苦悩と、水銀に侵されながらも再び命を宿して再生していく自然界の豊穣さを織り込んで、連作中のピークを成す。'81年『水俣の図・物語』(111分)では丸木位里・俊夫妻の創作を追い、石牟礼道子の詩、武満徹の音楽とのコラボレーションを試みた。以後、原子力発電所の脅威に警鐘を鳴らした『原発切抜帖』(45分)、『海盗り─下北半島・浜関根─』(103分)、富山妙子の詩と画をモチーフにした『はじけ鳳仙花─わが筑豊、わが朝鮮─』(48分)を発表し、'89年には、アフガニスタンで撮影した『よみがえれカレーズ』(116分)を世に問う。新作は『みなまた日記─甦える魂を訪ねて』(100分)。
●映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事 '04年、再び水俣を訪ねた土本の旅に同行し、その偉大な足跡をふり返りつつ、土本と水俣の現在をとらえた、藤原敏史監督の秀作。94分。

http://cineaste.jp/l/1700/1734.htm

2008年03月15日

土本典昭の世界1

名古屋シネマテークに「土本典昭の世界」を観に行った。ビデオで持っている作品もあるが、この日は下記2作品を鑑賞。簡単にメモ的感想を。

・土本典昭 - ある機関助士
(Film, 37min, 1963)
国鉄のPR映画として制作されたという作品。カラー、非同録。勇壮なSLの走行シーンからはじまり、なかなかダイナミックなショットが続く。そして機関士らの訓練、実際の業務が説明されてゆく。その業務の厳しさの表現に、監督の政治的スタンスの微かな発露を見て取ることも出来る。しかし構成が巧みなため、それを気にせずともどんどん機関士の世界にのめりこんでゆくことが出来た。

・土本典昭 - ドキュメント 路上
(1964, 54min)
撮影は鈴木達夫。警視庁の協力のもと、交通安全映画として制作された。モノクロ、非同録。ドキュメンタリーではあるが、それはノンフィクションであることを意味しない(全てのドキュメンタリーがそうだ)。タクシー運転手の日常を家庭、職場、業務のなかから浮かび上がらせる。劇映画的なストーリー構成(ラストは業務中の事故と、その後日の事故への注意を促すタクシー会社経営者の朝礼で終わる)をとっている。モンタージュの巧みさと、鈴木達夫の厳密に構成されたカメラワークは、素晴らしいクオリティである。
しかし、このような視点で見る必要はないのかもしれないが、政治的なスタンスから観れば政治的動機の根拠が実際の状況と乖離しているようにも感じられる。ここで描かれた抑圧されるタクシー乗務員の日常は現実のそれと同じであったのだろうかと。ここから水俣シリーズへ向かい、自らを抑圧される者のなかに置いてゆく土本典昭の道程は、一本の線でつながっている。

2008年03月22日

土本典昭の世界2

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・土本典昭 - パルチザン前史
(Film, 120min, 1968)

シナリオを入手した後、レヴューを書きます。

2009年01月21日

『赤軍‐PFLP 世界戦争宣言』DVD化

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まさかのDVD化。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』と同時発売となるようだが、信じられないような話だ。

2009年09月27日

映画に(反)対して――ギー・ドゥボール特集

http://www.yidff.jp/2009/program/09p4.html
http://www.yidff.jp/news/09/ex090922.html#a2

・10月17日[土]
13:30 『ギー・ドゥボール、その芸術とその時代』
16:00 『サドのための絶叫』『かなり短い時間単位内での何人かの人物の通過について』『分離の批判』
講演:木下誠

・10月18日[日]
13:30 『映画 スペクタクルの社会に関してこれまでになされた毀誉褒貶相半ばする全評価に対する反駁』 講演:フィリップ・アズーリ
17:15 『われわれは夜に彷徨い歩こう、そしてすべてが火に焼き尽くされんことを』
シンポジウム:廣瀬純、藤原徹平、小田マサノリ、フィリップ・アズーリ

[会場] 東京日仏学院2F エスパス・イマージュ
[料金] 一般1,500円/日仏学院会員1,000円
(『ギー・ドゥボール、その芸術とその時代』のみ一般1,000円/会員500円)
[問い合わせ] phone: 03-5206-2500(東京日仏学院)

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山形国際ドキュメンタリー映画祭と東京日仏学院にてギー・ドゥボール特集が行なわれる。上映される作品は共通している。どちらかを観に行きたいと思う。

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